箕面高校さん観劇(感激)ブログ

箕面高校さんの公演を見終わって一番最初に感じたのは衝撃でした。
ぶたおWA!という作品名と始まりの音楽から何が始まるんだろうとワクワクしました。

文化祭の装置班5人が放課後に作業をしてる時から物語は始まります。
私たち学生が1度は経験したことのあるようないざこざが沢山でてきて、共感することが多かったです。そして少し怖くもなりました。こんな風に思っているんやとか思われているんやとか…。
始めは桜ちゃんが優等生でみんなから良く思われていなかったけど、仲良くなっていくお話かなと思いました。パリピ系の美香ちゃんとの衝突、気弱なこころちゃんが知られたくなかったポエムのこと、すごく優しい皐くんといじられキャラのタオちゃん。学校に1人はいるような存在のみんながそれぞれに相手を理解して成長していく。そう思っていたらまさかのラスト。

確かに、武田タオちゃんが【ぶたお】と呼ばれ始めてから、この子は重要な役なんだな思いましたが、1番深い闇を持っているとは思っていませんでした。
ノリがいいとみんなからいじられてニコニコしていても、抱え込んでいるものはあって、ふざけてたらその子だけ怒られ、嫌だと言っても冗談に捉えられる。その悩みやストレスが溜まりに溜まり爆発する。それが最後にうまく表現できているなと感じました。ハッピーエンドで終わらないところが好きです。

音響も役者の動きと合っていて気持ちよかったです。1つ気になったのは学校の扉の音が「ガラガラ」ではなくて「ガチャ」なんだということです。

照明はラストのシーンがとても良かった。あと桃を割るシーンも生まれたー!って感じがして良かったです。
すごいなと感じたのは大道具ですね。パイナップルのマトリョーシカはほんとにすごかった。
役者の皆さんはアクシデントがあったときのアドリブ力がすばらしかったですが、慌てていたのが少し目立っていたのがもったいないなと思いました。

最後に、観ていて本当に良い刺激になりました。
面白い劇作をありがとうございました!!!
お疲れ様です!


大阪ビジネスフロンティア高等学校
演劇部  井村七美